潤滑油類の環境適合性に関する調査研究事業
<平成12年度石油製品品質面需給対策調査>
(資源エネルギー庁委託事業)





@ 目的
 本事業は、潤滑油類への環境汚染物質の使用、排出を抑制し、環境影響を配慮した潤滑油製品の市場への普及拡大を促進することにより環境負荷の低減を図り、併せて国内の環境型経済システムの構築に向けた潤滑油産業の基盤整備のための資料を得ることを目的としています。


A 事業内容
 実施に際し、事業の具体的項目、作業の遂行方法、成果の取りまとめ等の審議と作業を円滑に実施するため、学識経験者及び業界関係者で構成する二つの委員会を組織して行います。

1.使用済み潤滑油の利用促進に関する調査検討
@ 化学物質管理促進法の制定により、再生品の流通に際してもMSDSの交付が必要となることから、使用済み潤滑油の主要な再生品である再生重油等について、再生品の安全性とその情報伝達についての調査検討を行います。
具体的には再生原料となる種々の使用済み潤滑油及び再生重油製品等について、実分析を含めた製品安全性の調査検討を行い、MSDSモデルを策定します。

A 使用済み潤滑油の再資源化状況に関連する実態不明な部分の調査を行うとともに、使用済み潤滑油の排出・回収時の分別促進、排出元へ再生業者情報の提供等の具体策について取りまとめます。

2.潤滑油類に関連した有害化学物質調査
@ 油中の有害化学物質の測定に係る諸条件についての検討を踏まえつつ、塩素系金属加工油類を対象に有害化学物質の調査を実施します。

A 使用済み潤滑油の主要な再生品である再生重油について、複数の燃焼条件による燃焼実験を行い、有害化学物質の発生状況を調査します。

B 化学製品中の有害化学物質の含有に関する情報、規制等について、欧米を含め文献調査を行います。


B 委員会
潤滑油環境適合性調査研究委員会(委員構成:14名)
使用済み潤滑油の利用促進に関する調査検討を担当しています。

委員長:益子正文氏(東京工業大学教授 大学院理工学研究科 化学工学専攻)

有害化学物質調査委員会(委員構成:16名)
潤滑油類に関連した有害化学物質調査を担当しています。

委員長:大屋正明氏(通商産業省工業技術院 資源環境技術総合研究所 熱エネルギー利用技術部長)






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