ID-160 セタ式引火点試験について セタ式引火点試験は消防法において規定されている引火点測定方法の一つであり、特に0〜100℃の引火点をもち、かつ粘度が150mm2/s, 25℃以下の物質(塗料、ラッカー、ワニスなど)の引火点を測定する方法です。本方法はJIS K 2265で規定されているタグ密閉式及びペンスキーマルテンス密閉式と相関します。 試験方法の概略は次の通りですが、詳細については消防法もしくはASTM D3278を参照して下さい。なお、測定器の試料カップの概略を図1に示します。 |
(1) | 試料カップの温度を予想温度に保ち、試料(予想温度が常温より低い場合には予想温度まで冷却したもの)2mlを試料カップに入れ、直ちに蓋及び開閉器を閉じます。 |
(2) | 試料カップの温度を1分間予想温度に保持します。 |
(3) | 試験炎を点火し、直径4mmとなるように調整します。 |
(4) | 1分経過後、開閉器を作動して試験炎を試料カップに覗かせ、元に戻します。この開閉操作は2.5秒間で行います。この場合、試験炎を急激に上下させてはなりません。 |
(5) | (4)で引火した場合には引火しなくなるまで温度を下げ、引火しなかった場合には引火するまで温度を上げて、(1)から(4)までの操作を繰り返し、引火点を測定します。 |